2008-11-30
LLM出願準備: 出願書類作成

ほとんどのLaw Schoolが、Onlineで出願を受け付けるようになっている。ブラウザ上でテキストで情報を入力していくところもあるが、PDFのフォームに入力していく形のところもある。
また、いまだに紙の出願書類を要求するところでも、フォーム自体はPDFで提供されているところがほとんど。

効率的な出願書類(電子的または紙)の作成には、PDFをいかに効率的に操作するかという面が大きい。
ここで、いろいろなツールが紹介・推奨されているが、私はこれに関しては迷うことなくこれが一番と思う。
それは Adobe Acrobat。問題点は高価格。職場で導入している場合は問題ないだろうが、個人で買うには高い。私は職場でAcrobatにアクセスできる環境にはない。しかし、トライアル版を30日間は利用できる。これを、使わせてもらった。ほかのツールと何が違うかというと、フォームフィールドを一気に抽出できるところ。これは強烈に効率がよい。何かの具合で抽出しそこなった部分にも、簡単にフィールドを作成していける。これはほかのツールと同じ要領だが。

フォームへの入力自体はフリーのソフトでもできるものがあるので、それでかまわない。しかし、フォームフィールドを作っていくのが手間がかかる。これを効率化できるAcrobatはぜひ使うべきだと思う。30日間にその作業ができるよう、出願作業のピーク時に導入するか、出願校のApplication Formや他の書類のPDFをひととおり手に入れた時に導入して一気にフィールド抽出をやっつけてしまうかだと思う。
フィールドさえ一気に作ってしまえば、そこに入力していく内容は後からじっくり考えながら、フリーのツールで入力していけばよい。

もちろん、お金を気にしない人は普通に製品を購入されればよいと思いますが。



LLM出願準備: 履歴書及び推薦状

履歴書及び推薦状についても、こちらの書籍を参考にさせていただいた。


また、書籍以外にも、ブログなどで先達の皆様がいろいろと残しておられるので、あまり書くことはない。

ただ一点。
エッセイもそうだが、自分の文章として英文を書き、大学に提出するものについては、ネイティブチェックを受けるべきであると多くの先達も言われている。ここで気をつけたいのは、英文の質はネイティブチェックで改善できるとしても、「ネタ」は自分で考えるしかないということ。つまり、「ネタ」を振り絞ってドラフトに入れておかないと、ネイティブチェックではそこはサポートできない。ネタづくり→ネイティブチェック→実際の出願
、という段取り、ロジスティクスをよく考えておかないと、たとえば次のようなことが起こる。

大体こんな感じでネタ出しができたなーという段階までドラフトを仕上げる

ネイティブチェックをお願いし、自然な感じの格調高い(と感じられる)英文になる

さあ出願、という時期になって、追加したい、よさそうな「ネタ」を思いつく

追加ネタについて自分なりに英文を作るが、その部分だけ英文がぎこちなく、周りと調和してない(ような気がする)

さあどうしよう

ということで、ネタづくり→ネイティブチェック→実際の出願、という段取りはしっかり考えておいたほうがよいと思います。



LLM出願準備: エッセイ

出願書類の中でも最も重要と思われる、エッセイ、またの名をPersonal Statement。

これについても、先達がアドバイスを残してくださっている。特に的確だと思ったもの:

ロースクール出願準備|グラ可愛系働きマン@東京~ニューヨーク:
http://ameblo.jp/juicy-611/theme-10006755913.html

Nikkimemo
http://nikkimemo.blogspot.com/2007/01/law-schoolpersonal-statement-1.html

書籍も参考にした。

大学院留学のためのエッセーと推薦状―ビジネススクール、ロースクール出願完全ガイド



LLM出願準備: TOEFL

米国Law Schoolに留学することが決まったらすぐに取り組むべきなのが、TOEFL対策だと思う。
TOEFLは英語を母語としない留学志望の人のための英語の試験で、Reading, Listening, Speaking, Writingの4つのセクションからなる。英語に不自由のないバイリンガルな人は別にして、普通の日本人は一般にSpeakingを苦手とするようである。TOEFLを主催するテスト機関の統計で、Readingのスコアは日本人は他の先進国と比べてもむしろ高い一方、Speakingはというと、他の先進国に大きく水をあけられている。同じくらいの平均点をとる受験生の属性は、あまり聞いたことのない国・地域の方々のようである。

対策としては、まず何はともあれ試験の形式を知ること。試験を主催する機関・ETSがガイドブックを出しているので、一読することをおすすめする。

各セクションの実践的な対策については、先達の方々が非常に参考になる情報を提供してくださっている。特に私が的確だと思ったのはこちら。
ロースクール出願準備|グラ可愛系働きマン@東京~ニューヨーク:
http://ameblo.jp/juicy-611/theme-10006755913.html

それなりの点を狙うには、試験の形式への「慣れ」も相当あるので、何度か受ける必要があると思われる。私は結局10回受けたが、うち2回ほどは試験場・設備のトラブルでまともなスコアが出なかった。こういう場合、救済措置としては、もう一度試験を受けることのできる無料クーポンをもらえるということになる。また、1回は行く途中のトラブルで開始時間に間に合わず、結局受けることができなかった。こういったこともあるので、時期的に余裕を持って、何回か受けるつもりでスケジュールを組むことが大事と思う。



LLM出願準備: 学位/成績

日本の大学を出てLLMに出願するのに一般に必要となるものは次のとおり。

  1. 法学部や法学大学院の学位/成績
  2. TOEFLスコア
  3. エッセイ(Personal Statement)
  4. 履歴書(Resume/CV)
  5. 推薦状
法学部を出ていれば、基本的にLLMに出願できる。大学の際の成績を証明する英文の書類を大学に作成してもらう必要がある。ほとんど全部のLaw Schoolが、LSACと呼ばれる機関に参加しており、特に多くのLaw Schoolに出願する場合には、LSACの利用が便利である。LSACに成績証明書を送付しておけば、個々のLaw SchoolにはLSACに照会がいき、LSACがレポートを発行してくれる。LSACの利用料は185ドル、レポートは5校分までが利用料に含まれており、追加分は1校につき15ドル。私の出身大学の場合は、証明書の発行は無料で、英文の書類の作成や、発行した証明書を封筒に封緘するといったような米国Law Schoolへの提出にも慣れており、対応も早かった。Law Schoolによっては、大学が学生を順位付けしていないことを証明する書類を求めるところもあったが、これも先例があったようで、すぐに対応してくれた。



LLM出願について

予定通り、StanfordとGeorge Washingtonへの出願書類を発送。この2校は、Onlineでの出願ではなく、紙のApplication Formを作って提出する必要があり、したがってApplication FeeもOnlineでクレジットカードで支払うことができず、銀行で小切手を作る必要があった。

これで、当初出願する予定だった10校すべてについて、ひととおり出願作業を終えたことになる。
年末から春先にかけての合否通知を待つ状態となった。場合によっては、追加的な推薦状などの手立てを講じる必要があるかもしれない。仮に、それでもまったくどこにも合格できなかったら、追加で出願する学校を探して、急いで出願する必要がある。そうはならないと予想しているのだが、まあ当然将来のことなので確実なことはいえない。

LLM出願について、参考にした情報源を下記に記す。また、順次、必要なステップについて書いていこうと思う。

[主な情報源]

  • 会社派遣でLLM留学した先輩のファイル: 企業派遣ならではの情報源。具体的な作成書類の体裁や、細かい部分の言い回しなどが参考にでき、出願作業がピークに入り、多くの書類を急いで作らなければならないときに、非常にありがたかった。また、社内手続についてはほぼ唯一の情報源。
  • 書籍 日米教育委員会・アルク編著「アメリカ留学公式ガイドブック」: LLMに関する情報は少ないが、アメリカへの留学全般について、大学選択、出願、渡航に必要なビザ、現地での生活等々、重要な情報が網羅されていると思う。


    LLMについては、日米教育委員会のWebサイト「アメリカ留学の基礎知識(法律大学院)」がある。http://www.fulbright.jp/study/res/law.html
  • LLM GUIDE: LLMに関するポータルサイト。学校に関する情報があるほか、掲示板等もあるようだ(見たことはない)。http://www.llm-guide.com/usa
  • US News http://grad-schools.usnews.rankingsandreviews.com/grad Law Schoolのランキング。
以下、先達の方々のブログ。



2008-11-26
出願状況 11/26

出願の状況。(GTは完了済み。)

  1. Columbia Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
  2. NYU Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
  3. Penn Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
  4. Northwestern Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
  5. UCLA Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
LSACのWebサイトを見ると、
  • GT、UCLAについてはLSACにRequestが行き、既にLSACからReportがされている模様。
  • NYU、USCについては、LSACにRequestが行っている模様。
BU、USC、GWの「財政証明書」については、前回の派遣者の書類を参考にドラフトを作成して人事部に提出したところ、すぐにサインしていただけた。
  • BU 財政証明書を含め、Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
  • USC ちょうど今日外出する用事があったので、その途中で証明写真の撮影機でパスポート用写真を作成。財政証明書、証明写真を含め、Supplemental materials(紙の資料)をEMSで発送。
Admission Feeをクレジットカードで支払えず、Check 小切手を作らざるを得ないStanfordとGWについては、次のとおり。
  • Stanford Admission Feeについては銀行(邦銀)の支店で小切手を作成する手続をとった。2日かかると言われたが、1日でできたと自宅に連絡があったもよう(家族が対応)。明日11/27に小切手を受け取り、それを封入してEMSで発送する予定。
  • GW Admission Feeの小切手をStanfordと同じく銀行で作成手続済み。すでに作成されたとの連絡を受けている。明日、銀行で小切手を受け取り、Application Formなど必要書類を一式まとめてEMSで発送予定。
ということで、残るはStanfordとGWのみとなり(両校とも明日発送予定)、出願についてはゴール目前。後は引き気味だった仕事のラインに戻りつつ、合否結果を待って、願わくは「追加出願校選定&出願作業」ではなく、「(複数合格の場合)入学先の検討」「渡航中の費用面、人事面の手配」「渡航手続き(ビザなど)」を仕事の合間に進めていく、という感じになればよいのであるが。



2008-11-24
出願状況

11月はじめに受けたTOEFLの結果が出た。結局、6月にとったスコアを超えることはできなかった。
6月のスコアで出願を進めるほかないと判断。以下、現在の状況。

  1. Stanford 紙の出願書類を準備。あとはApplication Feeを用意するのみ。
  2. Columbia Onlineでの出願を完了。
  3. NYU Onlineでの出願を完了。
  4. Penn Onlineでの出願を完了。
  5. Northwestern Onlineでの出願を完了。
  6. UCLA Onlineでの出願を完了。
  7. Georgetown Onlineでの出願を完了。Supplemental materialsもEMSで送付。LSACへのRequestを確認。
  8. BU Onlineでの出願を完了。
会社の「財政証明書」が必要なLaw Schoolが3校(BU、George Washington、USC)あり、週明け早々に対応する予定。

その他のLaw Schoolに関しては、一部Application Feeを除いては既に必要書類が揃っているので、週明けに最終確認してEMSで送付予定。

それにしても、TOEFL iBTのSpeakingは、点数が伸びない。



2008-11-09
2008年11月3日の週

11/4(火) 前日が祝日だったので今週は火曜日からスタート。午後に職場の避難訓練が予定されていたが、例年寒い中で震えながら消防署長ほかのありがたいお話を拝聴するうちに風邪をひいてしまったりしていたが、今年は違う。この日に母校の神戸大学に行き、恩師の法学部教授に、米国Law Schoolに提出するための推薦状にサインをいただきに伺った。手土産はデパートで買った菓子折りと、実家の果樹園で収穫された葡萄(ピオーネ)。お忙しい中時間を割いていただき、10校分の多量の書類にサインをいただいた。感謝。

11/9(日) 兵庫県民ホッケー選手権大会@篠山ホッケー場。対GENESIS戦。前半1-1、後半2-2と、計3-3という試合。個々のプレーヤーの実力的には相手のほうが数段上だが、カウンター攻撃がはまって得点を重ねた。結局Penalty Stroke戦となり、3-4で敗れた。惜しかった。個人的にはポジション取りと周りとの連携があまりうまくいかなかったのと、少ないシュートチャンスを活かせなかったのが心残り。ともあれ、今年のホッケー納めとなった。来年はシーズン明け直後くらいに渡米予定なので、当分ホッケーはできないかもしれない。

映画
「フラガール」
「バンテージ・ポイント」

読書
ニコラス・G・カー「クラウド化する世界
D・カーネギー「人を動かす 新装版
竹中平蔵「竹中式マトリクス勉強法



2008-11-01
11月1日、三連休の初日

TOEFLを受けた。
10月中旬に受けた結果がつい数日前に出たのだが、かなり手ごたえのあったSpeakingが、はじめて受けてほとんど「アーウー」しか言えなかったときと1点しか違わないという惨憺たる結果に。Hardware Checkのときにヘッドフォンから何か「バリバリ」という割れるような音がしがちだったのに、そのまま流したのが悪かったと今にして思う。やはり不審な点があれば、しっかり申し出なければ。もう受験する機会も少なくなっていることだし、そういう面も含めて真剣に取り組む必要がある。Speaking以外は、Readingではじめて満点(30点)をたたき出しており、ますますSpeakingの失敗(というか、回答自体はかなり手ごたえがあったのに。)が悔やまれる。

今回は、マイクの割れる音もなく、Speakingもまあがんばってしゃべれたと思うので、半月後のスコアを楽しみに待ちたい。

各Law Schoolへの出願のほうはもう進めていく必要があるので、スコアは後日Updateという形にする。

来週は大学の教授の研究室に推薦状をいただきに伺う予定。

夜は、名作映画「Ben Hur」を鑑賞。うーん、重厚。演技はもちろん、衣装や撮影セットもすごい。長いけど苦にならない。



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