昨日で秋学期の試験が終わりました。
Legal Research、Legal Writingについては課題の提出が求められていたが、学期末の試験はなく、残り3科目の試験の準備だけで済んだので、比較的楽だったと思う。
Introduction to US Legal System
外国人留学生であるLLM向けに、米国の司法システムについての基礎知識をつけされるための必修コース。米国憲法史、三権分立と連邦制、人権保障についての制度を概観する内容。成文法の国から来ている学生がほとんどなので、まずコモンロー・判例法システムとはどういうものか、というところから入る。そして、立法権、行政権、司法権、連邦と州の関係について学んでいくのだが、それを判例を通じて学んでいくのが米国司法システムのユニークなところだろう。立法権と行政権の合憲性を司法権が審査する司法審査権は、憲法に明文の根拠はなく、裁判所が(一方的に)判決の中で宣言したことが根拠になっている。ほかにも、合衆国銀行を連邦政府が設立したのを、州政府が憲法上の根拠がなく違憲であるとして訴訟で争うなど、日本やほかの国ではおよそ考えられないことまで訴訟で決着がつくのが米国司法システム。米国人はlitigiousだとよく言われたりするが、国の成り立ちがそもそもそういう性格なんですな。いい悪いではなく、公の場で、両者が主張を尽くして、公平な立場の裁判所が判断して、その積み重ねが法になっていくと。
最終試験は75%が択一式マークシート問題、25%がShort Answerという形式。LLM向けということもあり、授業で教えられていたことに素直な問題が出されていたように思う。
Reviewing and Negotiating Business Contract
ビジネス契約のBoilerplateと呼ばれる定型的な条項についての知識を学ぶとともに、仮設事例を用いて、学生同士で契約条件の交渉を行う演習を行う授業。
最終試験の前の授業で、通常であれば学生が授業と教材のエッセンスをまとめて作成するOutlineを教授から提供されるという親切設計な授業。教授いわく、他の科目の勉強もあって大変だろうから、負担軽減のためだそうな。「Don't overdo it.」やりすぎるな、つまり、この科目に精力を傾けすぎて、他のもっと労力と時間のかかる科目をおろそかにするな、との趣旨らしい。
Quick question & Quick answerというふうに言われたが、実際にどう採点されるのかは成績をあけてみるまではわからない。
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2009-12-16
秋学期試験終了
Business Organizations
いわゆる会社法の授業だが、Corporationだけでなく、代理法Agencyと、Partnership、LLCも範囲に入っている。Corporationに関連する範囲として、M&AやSecurity Regulationも入っている。ただ、Agency以外はほかに独立のものとしてコースがあることからもわかるとおり、概論的な授業で、深くは突っ込んでいかない。Business Organizationsは、ほかの独立したコースのPrerequisiteとして要求される科目でもある。
4単位の科目で、ケースブックは1,000ページ超で、ボリュームは大きい。
当然、試験の範囲も広い。教授が実務家(弁護士)で、かつ自身がLaw schoolのソクラテス・メソッドで辛い思いをした、ということらしく、学生を質問責めにすることもない。Handoutとしてチャートや事例演習問題を配るなど、わかりやすくする、という工夫を非常にされていた。
最終試験は、100問の択一式マークシートテスト。JD向けの科目なので、多少ひねった問題もあるとはいえ、授業で配った事例演習問題などから来ている問題も多く、正直これで4単位は相当おいしい。といいながら、成績が返ってきて愕然、ということがなければよいが。
これで秋学期は終わりです。今週後半にLegal Writingの課題のフィードバックを受け取れば、もう年明けまで学校に行く必要もありません。
Happy holidays!
2009-12-10
秋学期 最終試験 残り1科目!
2科目が終わりました。しかしこの2科目はLLM限定科目で、要は「楽勝科目」。
残る1科目はJD科目で、かつ4単位。量が膨大です。試験日は来週月曜日。あと数日、追い込んでいきます。
2009-12-08
NY Bar Eligibility & MPRE Score
NY州のBar Examを管理しているBoardに対して受験資格の確認をしていた結果が手紙で送られてきました。LL.M.を無事に卒業し、米国法科目を所定単位数を履修していれば、受験資格があるとの結果です。
相前後して、Emailにて11月に受験したMPREの結果が送られてきました。Scoreは114点。合格に必要な点数は州によって75~86点と異なりますが、私の受験する予定のNY州は85点。クリアした模様です。MPREは最低50点、最高150点、平均100点で、Nativeが多数派であることを考えると、まずまずではないかと思います。
2009-12-07
読書メーター 11月のまとめ
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2009年 12月号 [雑誌]
恐るべし、中国企業。「金を払わず、キャッシュフローをよくするのが財務担当者の仕事。」
読了日:11月23日 著者:
BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2009年 11月号 [雑誌]
訴訟弁護士Litigatorの仕事についての特集が面白かった。勝つも負けるも弁護士しだい。
読了日:11月14日 著者:
謀略法廷〈下〉 (新潮文庫)
たぶん10年ぶりくらい、ひさしぶりにグリシャムを読んだ。米国法の知識がそれなりに増えているのと、MPREのために法曹倫理も少し勉強したので、その点でも面白い気づきがあった。ほかのグリシャム作品も読み直しても面白いかもしれないが、日本に帰ってからにしよう。
読了日:11月09日 著者:ジョン グリシャム
11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1442ページハーバードからの贈り物 (Harvard business school press)
すばらしい内容。翻訳も自然。再読する。
読了日:11月26日 著者:デイジー・ウェイドマン,幾島 幸子
![BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2009年 12月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51djCptMPcL._SL75_.jpg)
恐るべし、中国企業。「金を払わず、キャッシュフローをよくするのが財務担当者の仕事。」
読了日:11月23日 著者:
![BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2009年 11月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51uUKNHLxZL._SL75_.jpg)
訴訟弁護士Litigatorの仕事についての特集が面白かった。勝つも負けるも弁護士しだい。
読了日:11月14日 著者:

たぶん10年ぶりくらい、ひさしぶりにグリシャムを読んだ。米国法の知識がそれなりに増えているのと、MPREのために法曹倫理も少し勉強したので、その点でも面白い気づきがあった。ほかのグリシャム作品も読み直しても面白いかもしれないが、日本に帰ってからにしよう。
読了日:11月09日 著者:ジョン グリシャム
2009-12-02
Thanksgiving Holidays/試験準備
Thanksgivingの週は水曜からLaw Schoolは休みで、長い休日でした。
東海岸から友人を迎えて楽しく過ごしましたが、目前に迫った試験準備のため、それを振り返るのは試験後になりそうです。
試験は来週月曜日、水曜日、翌週月曜日に1科目ずつ、計3科目です。WritingとResearchの授業をとり、いずれも課題を提出し終えているので、試験の負担は相対的に軽いものになりました。とはいえ、初めての試験ですので、緊張しています。
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